専科-音楽表現の基礎練習1

専科-音楽表現の基礎練習1
左右の指の独立性を養う練習

■ 右指の独立性を養う練習

専科の目的は音楽的な演奏表現を行えるようになることです。
そのために各曲の求める複雑な音形に対応して、各指が独立して自由に動くようにします。
そうでないといろいろな音楽を表現することはできません。
そのために各指のいろいろな組み合わせパターンのアルペジオ練習をします。
そのうえで、ハーモニーの流れにそった、表情豊かな音色・音量の表現ができるようになりましょう。

アコード奏法(基本形)

 

3拍子のアルペジオ練習(各指の独立性を養う練習)


 

4拍子のアルペジオ練習
(身体のアクションに合わせて音を出す練習)

クィックアルペジオ練習
(普通のクィックアルペジオと逆クィックアルペジオ)

 

以上、8種類のアルペジオ練習を行えば右指のフォームは非常に合理的になります。
この練習をするときの最大の注意ポイントは小指のMP関節をしっかり固定するということです。
指の動きに気をとられて、MP関節が緩まないようにしましょう。
指のアクションを支える支点がMP関節です。最初は小指が突っ張って伸びていても良いでしょう。
慣れたてきたら、ほどよく曲げるようにします。
そして、最後にクィックアルペジオ練習を行ってパワーの掛け方の調整をします。
このクィックアルペジオは本科でも練習しましたが、専科では「逆クィックアルペジオ」の練習もします。
逆クィックアルペジオは「 p i m a 」の順ではなく「 p a m i 」の順に弾きます。
これができれば『右手のフォーム ・ 各指の独立 ・ 受動的なパワーの掛け方』をマスターしたと言えます。

 

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