20ステップ

基本科-20ステップ:
正しい発音方法(アタック=Attach)を理解しましょう

ここまで進んできた皆さんは、もう「ギターの基本的奏法」をマスターしたといえましょう。
これからは、更に「魅力あふれる表現法」を学んでいきます。
その基礎になるのが「美しい音質」です。ギターの最大の魅力は「美しく多彩な音色」にあります。
そしてその基礎になるのが、安定した美しい音質=技巧的にはきちんとした発音方法ということになります。
もちろん、これは基本科・基礎ステップのレッスンの間にも先生から習っていることですが、もう一度、きちんと理解しておきましょう。

正しい押弦(アタック)方法=接弦点(せつげんてんと離弦点(りげんてん)の関係

①タッチ(Touch)=A点で指頭と弦が接する(まずは爪にあたらず、皮膚の部分のみで触れて接弦のショックを吸収する。特に連続して同一弦を弾くときに重要)。
②ホールド(Hold)=弦がAからBに滑り、動作が一瞬停止する。
③プッシュ(Push)=弦を押し込む(パワーを掛ける)。
④リリース(Release)=爪先が弦から離れる。

④のリリース(離弦)の際にほんの少し手首に回転運動をさせて(リストアクション)爪先を滑らせる(スライド=Slide)ようにすると、レガートな(柔らかく、伸びる)音が出ます。
こうした正しい発音方法を用いて、美しい音で「グリーンスリーブス」を弾いてみましょう。
基本科の最後の曲ですから、充分に練習して美しく仕上げましょう。

 

 「グリーンスリーブス」
イギリス民謡/向井正義編曲

  D.C.=ダ・カーポ da capo[伊]
〈頭から〉の意。D.C.と略記。楽譜の最初に戻り、Fine(又は複縦線の上に フェルマータ)があればそこで演奏を終了する。

 

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