12ステップ

基本科-12ステップ:
音階(スケール)の仕組みを覚えましょう

ここで少し「音楽理論」というものを覚えましょう。いわゆる、「ドレミファソラシド」のことを「音階(スケール)」といいますが、この音階がどのように作られているかということを知っておくと、これからのレッスンがスムーズに進めます。

フレットの役割

ギターには「フレット」というものが指板に付いています。このフレットは、何のためにあるのかというと、第1には「音程」を作るためにあり、第2には「音を伸ばす」ためにあり、第3には「音の表情」を作るためにあります。
ここでは、「音程」のことを考えてみましょう。
ドという音からレまでの間には、ド♯(またはレ♭)という音があります。
つまり、ドとレの間には、フレット2つ分の距離があるということになります。
それに対し、ミとファの間には、1フレットの距離しかありません。これをパターン化すると

ド⇔レ=2フレット分の間隔=全音(ぜんおん)
ミ⇔ファ=1フレット分の間隔=半音(はんおん)

 

となります。フレットはギターの音を「半音」の間隔で区切るように付けられています。
そして、音階は12の半音で作られています(全音は、半音2つ分)。
つまり、

 

  全   全  半   全   全   全  半
ド ⌒ レ ⌒ ミ・ファ ⌒ ソ ⌒ ラ ⌒ シ・ド

 

となります。これを応用して②弦上でスケールを弾くと次のようになります。

♯シャープと♭フラットについて

音の高さを臨時に変えたいときに使う記号に♯と♭があります。
♯が付いたら半音高くします。つまり1フレット高い音を出し、♭が付いたら、半音(1フレット)低い音を出します。
この記号の効力は1小節内だけで、次の小節は元の音に戻ります。
また、 (ナチュラル)記号が付いたらその小節内でも元の音に戻ります。