基本科-5ステップ:
「C-F-G7-C」のコード進行をマスターしましょう
コードネームとは
基礎ステップでは、p 指でメロディを弾いて i m a 指で伴奏をするという弾き方をマスターします。
i m a 指で弾く伴奏は和音となりますが、この和音を楽譜として読んでいくのは面倒だということで、これに名前をつけたのが「コードネーム」というわけです。
このコードネームは、歌の伴奏などをするときに便利なので、「歌集」の楽譜にはよく書かれています。
和音というのは、音が積み重なって作られています。その一番下の音を根音(こんおん)といいますが、この音を英語で読んだものがコードネームです。
そして、ドレミファソラシドは英語ではCDEFGABとなりますので、コードネームは「C(シー)」とか「F(エフ)」とか「G7(ジーセブン)」と呼ぶわけです。
ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド |
┃ | ┃ | ┃ | ┃ | ┃ | ┃ | ┃ | ┃ |
C | D | E | F | G | A | B | C |
つまり、Cのコードは「ドの音を根音にした和音」ということになります。
そして、ドの音の上に1つおきに音を重ねます。つまり、ド・ミ・ソというのがCのコードということです。
Dのコードといったら、レの音から1つおきに音を重ねるから「レ・ファ・ラ」ということになります。
コードの基本は、3つの音を積み重ねるということです。
しかし4つの音を積み重ねるという場合もあります。この場合は、4つ目の音というのは、根音から数えると7番目の音になりますので、セブンスコードと呼び、アルファベットの後に7と付け加えます。
ですから、G7というコードネームで表される和音は「ソ・シ・レ・ファ」の音の積み重ねということになります。
カデンツ(終止形)について
和音というのは文字に例えるならば「漢字」のようなもので、一つの響きだけである程度の「性格」を表します。
Cのコードを弾いた後にG7のコードを鳴らすと何か「広がった感じ」を受けますし、その後にもう一度Cのコードを鳴らすと、落ち着く感じがします。
こうした「和音の進行」には一つのパターンがあります。それをカデンツ(終止形(しゅうしけい)といいます。
その代表的なものが「C-F-G7-C」というパターンです。この順番で弾くとまとまった感じがします。
セーハを使ってFのコードを押さえる
ここでセーハという押さえ方を覚えましょう。
1の指で2本以上の弦を押さえる方法です。1指を少し寝かすようにすると良く力が入ります。
このときの注意は、1指の第1関節(DIP関節)を曲げないようにすることです。
第1関節は伸ばしておいて、指の横腹で押弦(おうげん)するようにします。
エチュード4 : C-F-G7-Cの練習
「春の風」 向井正義作曲