3ステップ

基本科-3ステップ:
ギターの音の出し方・
アタック(Attack=弾弦)方法

世界にはいろいろな楽器がありますが、それらを大別すると4種類に分けられます。

(たた)・・・・太鼓 ・ ピアノ
(ふ)・・・・笛 ・ ラッパ
(こす)・・・・ヴァイオリン ・ チェロ
(はじ)・・・・ギター ・ ハープ ・ お琴

ギターは弾(はじ)く楽器です。この「弾(はじ)く」という意味を間違える人が多いので注意して下さい。
ギターを弾(ひ)くということは、下の図のように、弦を押しておいて、程よいところでその指(爪先)を外して弦を振動させるということです。
その振動が、ブリッジを通してギターの表面版に伝わって音が出るわけです。

弦を押してたわませる
指を離す
弦を止めておいた力が外れて弦が振動する

正しい弾弦(アタック)方法

実際にギターを弾いてみると、指(爪先)が弦に触(ふ)れて(=接弦(せつげん))離れる(=離弦(りげん))までには、4つの動作が行われているのが分かると思います。

弦は、指の外側からタッチして、中央部で指から離れます。また、A図のようなフォームで弾きますと、弦が爪の先に引っ掛かってしまいます。
B図のようなフォームで弾きましょう。

1.指先が弦に触れて(Touch タッチ=接弦)
2.
爪を少し滑り、爪の先(Hold point ホールドポイント)で弦を捉え(Hold ホールド)
3.弦を表面板方向に押し込んで(Push プッシュ)
4.
少し爪先を滑らせて(Slide スライド)弦から外します(Release リリース)します。

この一連の動作を円滑に行うコツは、パワーのかけ方にあります。
腕の重さをうまく使って弾くようにするのがアームワークですが、そのパワーをかける方向は、表面板に向かって押し込むようにするわけです。
そして、p 指の爪が弦を滑(すべ)りながら離れようとするときに、少し、表面板から遠ざけるようにして腕を浮かすときれいに弦から外れます。

アームワークを使って弾く

ギターを弾くと言うと、「爪弾く」という言葉がありますが、指の先だけでこそこそ弾いていてはなりません。
指先というのは、弦に力を加えるための「力の出口」であって、指の力で弦にエネルギーを与えるわけではありません。
弦にエネルギーを与えるには腕全体の重さを使います。ギターを弾くのは「腕の仕事」なのです。
腕全体を1本の棒のようにして、しっかり腕の重さを弦に伝えてからp指の爪をスライドさせて音を出しましょう。

エチュード2 : ⑥⑤④弦の練習