ジャスティメソード

9ステップ:アルペジオ(分散和音)のマスター
 
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 「p指でメロディ ・ i m a 指で和音の伴奏」というギターの基本的な弾き方はだいぶ慣れてきたことと思います。 こうして和音を同時に弾く弾き方をアコード(和音わおん)奏法といいます。 それに対し、和音を分散させて弾く奏法をアルペジオ(分散和音ぶんさんわおん)奏法といいます。 このアルペジオ奏法は、ギターやピアノのような楽器では実に魅力的な響きを作ることができます。よく練習してください。

i m a 指を独立させて音を出す
 これまで i m a 指は同時に弦を弾いてきました。このステップでは、これをそれぞれ独立させます。
i m a 指は p 指に比べて「固定」するのが難しく、つい、フィンガーワークをしてしまいますので注意しましょう。 弦を弾く力は、指の屈曲動作の力ではなく、腕の力でなければなりません。 指の動作は弦に対して程よい角度を作るためにあるのです。
 全体に指を軽く曲げて弾く指だけを少し伸ばすようにします。そして、その伸ばした指で弦を少し押し込んでから、弦が指先からはずれるように第1関節(DIP関節)を少し曲げて離弦りげんするようにします。
 そのとき、わずかに手首を持ち上げるようにします。 弦に力を加えるのは、アームワークですが、その力を解放してあげるのはリストアクションとなります。 指のアクションは弦に力を加えるためではなく、あくまで離弦のためにあるのです。 第1関節だけをほんの少し曲げて弦を逃がすようにしましょう。


エチュード7 : 最低音ベースに全体の音が包まれるように




 「子守歌」 向井正義作曲


 よく見ると「変な楽譜」です。2分音符が最初にあるから、第1小節はもう一杯になっているはずで、その後のソ・ド・ミは余分になってしまいます。 しかし、これは2つの音の流れ(声部せいぶ)が1つの楽譜に書かれているからです。
 もし、声部ごとに楽譜を分けるならばこうしたことは起こりませんが、その代わりに非常に見にくい楽譜になってしまいます。 ギターの楽譜はこうしていくつかの音の流れが一緒に書いてあるものだと覚えておいてください。
 こういう楽譜の場合、発音した音はその小節の終わりまで消さないようにします。一つの和音を響かすつもりで弾きます。


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