ジャスティメソード

音楽表現の基礎練習
 
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 本科前半のステップでは、ギターの機能を生かした弾き方の基本をマスターしました。 後半のステップでは、これまでに身につけた技術で音楽の表現が行えるようになることがテーマです。 そのために拍子に合わせて身体でリズムをとるように弾きましょう。

アコード奏法=普通の和音の弾き方(各音を同時に弾く)

アルペジオ奏法=分散和音として規則的に和音をばらして弾く

クィックアルペジオ奏法=非常に素早く和音をばらして弾く

 こうした和音練習は低音の上に伴奏として和音がのっているという形式ですので、i m a 指は基本的に「ロール奏法」で、しかも、きちんと弦をプッシュして mf 以上の音量で発音します。 音量は拍の変化(ヘヴィ&ライト)に合わせて調整します。

左手のテクニック練習
 左手の基本フォームを身につけるための練習として、これまで「半音階(クロマティックスケール)」や「半音階的スラー」の練習をしてきました。
 こうした練習を行うことによって、ある程度「指の力」が付いてきた筈です。 これからは、基本フォームを元にして、各指が独立して機敏に動くようになることがテーマとなります。 そのためには「スラー」の練習が最適です。
 スラーに上昇(ON)スラーと下降(OFF)スラーの2種類があります。 この両方を練習することによって、バランスのとれた左指のテクニックを養うことができます。

スラーの練習(5ポジション〜7ポジション)

 まず5ポジションから練習を始めます。このポジションでの練習は左指の上昇(オン)スラー、下降(オフ)スラーのアクションにテーマを絞れるからです。 無理のないフォームの中で、最初は指のアクションの合理性を追求します。
 指のアクションが合理的になったら、練習開始のポジションを4ポジション・3ポジションと下げてゆき、最後は1ポジションから始めるようにしてゆきます。 ポジションを下げるのは「指の拡張(指を柔軟にして書く指の間隔を広げる」」が目的です。 それと合理的なアクションの追求という目的は別ものですから、無理をして、いきなりポジションを下げないようにします。 ここでのテーマはあくまで「合理的アクションのマスター」です。3ポジションまでを第一目標としましょう。
 また、①弦のスラーが楽にできるようになったら、②弦、③弦に渡るスラーも行ってみましょう。 この練習も③弦迄で終了します。 そこまでできるようになったら④〜⑤弦も同じことです。 目的以上の努力をすることはありません。その努力は他のテーマに向けましょう。


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