ジャスティメソード

左手のフォーム
 
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左手のフォームについて
 ギターは、左手で指板しばんを押さえて「音程」を作ってから、右指で発音します。 まず、先に左指が押弦おうげんしなければ何も始まりません。 だからこそ、先に左手のきちんとした技巧を身につけ、そのうえで、表現(右手の技巧)技術を追求して行くのです。
 基本科では、とりあえずギターに慣れる必要がありましたので、左手のことにあまりふれませんでした。 しかし、これからは左手の押さえ方も「美しい型」(=合理的動作)を作っていきます。 曲のグレード(難しさ)が上がり、複雑な押弦フォームが多くなっても基本フォームが定まっていれば、困難さはそれほど感じないものです。 左手のテクニックの90パーセントはフォームによって決まるものです。

斜めのフォームと直角のフォーム
 左指の形は、求められるハーモニーによって変化しますが、その根本となる腕・肘・手首の形は2つに分けられます。 そして、より基本的なフォームは『斜めのフォーム』となります。この形によって、指先から肩、背骨に至る「筋肉」の合理的な使い方を覚えていきます。

斜めのフォームの基本形 直角のフォームの基本形
1指が ① ② ③弦上にある場合肘を身体に近づける 1指が ④ ⑤ ⑥弦上にある場合肘を少し脇から離す

斜めのフォームを作る+左指の動作アクションの合理化のための練習=半音階クロマチック・スケール

※フォームに気をつける(4指のMP関節が逆そりしない・1指が立ちすぎない)
※1⌒2、2⌒3と順に押弦するが、その時、先に押さえた指は離さずにおく。
逆に4指から戻る時は、順に離していくだけの動作になる。
※押弦する動作の指のフォームと押弦後のフォームが変わらないようにする。

※5ポジションから開始して、6、7、8、9 ⇒ 8、7、6、5ポジションと移動する。
慣れてきたら ② ③弦でも同様に行う。
指に力がついたら、4、3、2、1ポジションからスタートするようにする。
当分は、3ポジションまでにする。
1、2ポジションでは「指の拡張」という次に目的とするテーマが入ってきてしまう。

基本練習+弦をわたる左指の動作・指のチェンジの練習=スケール
①ローポジションの練習(右は p 指で弾く)


②ハイポジションの練習(右は a 指で弾く)




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