9ステップ:音のまとまり(グループ)の作り方=グルーピングの方法
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音をまとめることによってフレーズを歌わせる
音楽は、基本的に2小節を1単位としたフレーズの積み重ねで構成されています。
このステップの課題曲「ロマンス」もその原則にそって、非常にすっきりした構成になっています。 そして、和音は1拍目と3拍目で変化することが多い構成になっています。 それに合わせるように1拍目でインターン、3拍目でアウトターンをとるようにしましょう。
フレーズは音楽を形作るブロックのようなものです。 そのブロックを積み重ねることによって曲が構成されますが、
フレーズよりも小さな単位で『音のグループ』というものがあります。 このグループになった音をきれいにつなげて弾くことによって、そのフレーズに生き生きとした表情が与えられます。
例えば1小節目の「シードシ」という3つの音を弾いた場合、この3つの音を単に雑音のないきれいな音で、しかも4分音符と8分音符のタイミングをきちんと守って弾いたとしても、それだけではメロディとして聴こえてきません。
また、12小節の3連符などもタイミングを合わせるだけでは流れるように聴こえてはきません。 問題は音のニュアンスにあります。メロディを構成する1音1音に、緊張感と開放感というニュアンスをつけて弾くとまとまりを与えることができます。
音のグループの最初の方に緊張感、後半の音に開放感を与えればまとまりとして聴こえます。
この曲ではそうした『グルーピング』をマスターして、流れるように弾くことを心掛けましょう。
◆
3連符について
12小節目の音符は「長さ」は8分音符(=旗が1本ついています)の単位で書かれています。 そうすると1小節に8つの音がなければならないはずなのに、この小節には12個の音符が並んでいます。 そして、よく見ると3つずつ音符の上に「3」という数字が書いてあります。
これは3連符といって、4分音符を3分割して弾くという意味になります。
その3連符が4つありますので、1小節の音符数は12個となるのです。
◆
複付点音符について
付点音符は、元の音にその半分の長さを足す音符でした。
付点4分音符足
. =
+
(
の1/2の長さ)
複付点音符はそれに加えて、更に足された音符の半分の長さを足します。
複付点4分音符
.. =
+
+
(
の1/2の長さ)
実際は、曲を弾きながら感覚で理解するようにしましょう。
「ロマンス」
J.K.メルツ作曲
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